細菌顕微鏡検査

EBVにはEBVーVCA抗体・EA抗体・EBNA抗体があります。VCA抗体にはVCA-IgM抗体という初感染後に産生され感染から1~2か月で消失するものと、VCA-IgG抗体というEBVに感染後終生存在するものがあります。EA抗体はEA-IgG抗体というEBVの増殖と相関のある抗体として測定をおこないます。EBNA抗体は感染後、時間が経過してから産生されて終生産生され続けていきます。ですのでEBVに対する既感染の証明となるわけです。この前述した4つの抗体の産生をみる事でEBVの感染状況を把握する事ができます。EBVの未感染者はすべてが陰性になり、既感染者はVCA-IgG抗体とEBNA抗体が陽性に、伝染性単核球症ではEBNA抗体以外が陽性になるという特徴があります。思春期以降の初感染の場合、一般的にキスによって感染する事が多いとされています。その事から別名「キス病」なんて呼ばれる事もあります。潜伏期間はおよそ2週間~2か月ほどと言われ、食欲不振・悪心嘔吐と言った症状から始まり、発熱・咽頭炎・扁桃炎と言った炎症症状が出てきます。さらには肝機能の障害が出るという事も。現在の医療技術では特別な治療法はありませんが、多くの症例で自然によくなります。肺炎や肝炎、関節炎などの合併症が出る事も有ります。